子供をマルチリンガルに育てる方法|0歳から始める語学環境づくり
ヨーロッパ留学中、筆者が驚いたのは、バイリンガルやトリリンガル、さらには4か国語を流暢に話す子どもたちがたくさんいることでした。
「小さい頃から複数の言語が日常にあると、マルチリンガルになるのは特別なことではない」
——この事実に気づいた筆者は、実際にわが子をトリリンガルに育てました。
この記事では、私たちが実践したこと、インターナショナルスクールで英語で授業をしている夫のアドバイス、そして家庭でできる英語環境づくりについてご紹介します。
語学はいつ始めるべき?最適な時期は0〜6歳
言語習得において、耳と脳の発達が著しいのは0〜6歳。
この時期に多言語に触れることで、音の聞き分け力が高まります。これは音楽教育でも同様です。
とはいえ、6歳を過ぎても大丈夫。大切なのは「伝えたい」という気持ちです。
2か国語を学ぶと子どもは混乱する?
よくある誤解のひとつが「バイリンガルだと話し始めが遅くなる」という説。私自身も心配しましたが、娘は1歳前に話し始め、おしゃべりが大好きな子に育ちました。
もちろん、話し始めがゆっくりな子もいます。でも、それは日本語だけの子どもにも見られること。焦らず見守りましょう。
実例として、アメリカ人の母とイタリア人の父を持つ友人の息子は、小学生時代に語彙の少なさを指摘されましたが、今では2か国語を流暢に話しています。
6歳を過ぎても語学は習得できる
たとえ6歳以降でも、英語は習得可能です。必要なのは次の4ステップです:
- 英語を毎日聞く(インプット)
- 文章を覚える
- 話す・書く(アウトプット)
- 毎日英語に触れる習慣を持つ
筆者の元上司は40代から独学で英語を習得しました。
始める年齢ではなく「学びたい気持ち」がカギです。
家庭でできる!英語環境の作り方
親が英語を話せなくても、英語に触れる環境は家庭で作れます。ポイントは「英語を自然に取り入れる」こと。
- 英語の歌をたくさん流す(YouTubeやストリーミングを活用)
- CD付きの英語絵本を一緒に楽しむ
- DVDやアプリを使って英語に親しむ
さらに、ヨーロッパでは一般的な「英語で話すベビーシッター」を取り入れるのも効果的です。
わが家の取り組み:生まれた時から多言語環境
娘は生まれたときから、日本語・イタリア語・英語の3か国語を耳にして育ちました。
理解はすべてできていましたが、最初に話したのは日本語。これは「使う頻度」の影響です。
重要なのは、毎日継続すること。
車の中で英語の歌を流す、絵本を読み聞かせるなど、日常に英語を取り入れる習慣が力になります。
英語を声に出してみよう!
聞くだけでなく、声に出すことも大切です。絵本の音声CDを活用して、一緒に読む・歌うことで、自然とアウトプットの練習になります。
ママやパパが英語が苦手でも大丈夫。大好きな人と一緒に楽しむことで、子どもの学習意欲はグッと高まります。