④おうち語学の始め方(年齢別)

年齢に合わせたアプローチが鍵

おうち語学を始めるうえで大切なのは、「年齢に合ったやり方」を知ることです。

幼児期は、「耳」「まね」「遊び」など、成長のステージごとに反応が違います。

無理なく、自然にことばに触れられる環境を用意してあげましょう。


👶【0〜3歳】は“音”と“楽しさ”のシャワーを浴びせる時期

この時期の子どもたちは、「聞き分ける力」が非常に高く、母語以外の言語の音もスムーズに受け入れられます。

🔸 0〜3歳のポイント

  • 理解より「聞かせる・遊ぶ」が主軸

  • “語学学習”ではなく“音とリズムの体験”として

  • 母語との混乱は気にしなくてOK

🛠 実践アイディア

英語や他言語の歌をかけ流す
 → おむつ替えや食事中、寝る前などに日常的に流す。お母さんがCDに合わせて歌ってあげてもOK(お母さんの声は安心するので効果絶大)

言語入りの絵本を読み聞かせる
 → イラスト中心の本で、動物の名前など簡単な単語をお母さんが指をさしながら言う。雰囲気を楽しむだけでもOK

親が簡単なフレーズで声かけ
 → “Good morning!” “Yummy!” “Let’s go!” など生活に溶け込む言葉で十分

手遊び・体を使った遊びとセットで
 → “Head, Shoulders, Knees and Toes” など、動きがあると覚えやすい。英語の歌を使って一緒に身体を動かして遊ぶ。

📌 この時期の目標:

  • 楽しい音の世界を作る

  • 親子で言語を共有する時間を増やす

  • 発話を急がず、インプットの質と量を大切にする

音楽を長年教えて思う事は、どんどん話たい子供、先にたっぷりインプットして自分の中でその言語が確実になったと思ったら話始める子がいるので、急がなくても大丈夫です。


🎈【3〜6歳】は“ことば”に意識が向く時期

言葉がどんどん出始めるこの時期は、「まねる」「繰り返す」「意味を知りたがる」ようになります。

🔸 3〜6歳のポイント

  • インプット+アウトプットが始まる

  • 好きなことに言語を乗せると効果抜群

  • 恥ずかしがり屋でも“遊び”を通じて自然に言葉が出てくる

🛠 実践アイディア

シンプルな英語絵本の読み聞かせ+やりとり
 → “What’s this?” “It’s a dog!” など、会話ごっこもおすすめ

YouTube Kidsや英語アニメの活用(※親が内容確認)
 →  “Super Simple Songs” など、短くて分かりやすい動画

おうち英語の“ルールごっこ”導入
 → 例:「この箱の中に入れたら英語で話す!」など遊びに言語を入れる

好きなテーマで語彙を広げる
 → 恐竜、動物、食べ物、プリンセスなど、本人が好きなテーマを英語で話す/読む

📌 この時期の目標:

  • 自分からことばをまねて言ってみる

  • 1日5〜10分でも継続する習慣づくり

  • 「英語は楽しい」と思える感覚を育てる


✅ まとめ:年齢に合ったスタートで「ことばの土台」を育てる

年齢 取り組みの軸 ゴールのイメージ
0〜3歳 聞く・楽しむ・触れる 「耳」が育つ・ことばの世界に親しむ
3〜6歳 話す・まねる・遊ぶ 「口」から出てくる・遊びながら言語が自然に

おうち語学は、早く始めることより、楽しく続けることが大切です。

親が楽しんで取り組んでいる姿は、子どもにとって最高のモチベーションになります。

まずは「今日からできる小さな一歩」から、一緒に始めてみましょう🌱