私は長年バイオリンを教えてきたので、多くのご家庭やお子さんと関わってきました。
そこで感じたことがあります。
「ものすごいスピードで上達する子」 「上達はゆっくりだけれど好きで長く続ける子」 「途中でやめてしまう子」
本当にさまざまです。
上達するか、途中でやめてしまうかの違いは、親の熱心さだけではありません。
もちろん最初は親のサポートが必要です。
小さな子どもが、自分から毎日練習することはほとんどありません。
だからこそ、
- 一緒に練習する
- 一緒に聴く
- 一緒に楽しむ
という時間が大切です。
おうち英語も同じだと思っています。
子どもが最初から自分で英語を始めるわけではありません。
英語の歌を流したり、一緒に絵本を読んだり、アニメや映画を一緒に観たり。
まずは親が英語に触れ・楽しめる環境を作ります。
そして何より大切なのは、
親自身が楽しむこと。
子どもは親が楽しそうにしていることには興味を持ちます。
そして、親が褒めてくれたり喜んでくれると繰り返してやろうとします。
反対に、「勉強だからやりなさい」と言われるだけでは、なかなか続きません。
環境は大切。でも環境だけでは足りない
ヨーロッパには、2か国語を話すことが当たり前の地域があります。
例えばイタリア北部の一部地域では、イタリア語とドイツ語の両方が日常生活で使われています。
そうした環境で育った子どもたちは、自然と複数の言語を身につけていきます。
私はその姿を見て、
「語学は才能ではなく、環境の影響がとても大きい」
と感じました。
日本の子どもが自然に日本語を覚えるように、言語は環境の中で育つものです。
だから、おうち英語でもまず環境づくりはとても大切です。
ただ、日本では英語がなくても生活できます。
ここが多言語地域との大きな違いです。
そのため、おうち英語では環境に加えてもうひとつ大切なものがあります。
本人の「好き」が生まれるかどうか
同じように環境を作っていても、ある時から差が出てきます。
それは、
本人の「好き」が生まれるかどうか。
です。
英語が好きな子は、
- この映画が好き
- この英語の歌が好き
- この英語の本の続きが読みたい
- このキャラクターが好き
そんな気持ちから、自分で英語に触れるようになります。
英語を勉強しているという感覚ではなく、
好きなことを楽しんでいるうちに英語が身についていくのです。
興味を持てない子もいる
一方で、どうしても英語に興味を持てない子もいます。
それは能力の問題ではありません。
例えば兄弟で同じようにバイオリンを始め、親が同じように練習に付き合ったとしても、
一人はバイオリンが大好きになり、コンクールで入賞したり演奏会に出演するまで成長することがあります。
けれど、もう一人は途中でやめてしまうこともあります。
語学も同じです。
親がどれだけ頑張っても、本人の「やりたい」という気持ちが育たなければ、空回りになってしまうことがあります。
それは失敗ではありません。
その子には英語以外に、もっと夢中になれることがあるのかもしれません。
子どもの「好き」を見つけてあげる
私はバイオリン指導でも、おうち英語でも、
子どもの「好き」を見つけて育ててあげることが一番大切だと思っています。
最初は親が環境を作る。
一緒に楽しむ。
そして、その中で子どもが好きなものに出会えたら、その芽を大切に育てていく。
映画かもしれません。
絵本かもしれません。
歌かもしれません。
ゲームかもしれません。
英語そのものを好きになる必要はありません。
何か好きなものがあって、その先に英語がある。
そんな形でも十分だと思っています。
まとめ
おうち英語で一番大切なのは、
「親が環境を作ること」と「子どもの好きな気持ちを大切にすること」
です。
最初から子どもが自分で英語を始めることはほとんどありません。
だからまずは親が一緒に楽しむこと。
そして、英語のある生活の中で、子ども自身の「好き」が見つかったら、その気持ちを大切に育ててあげること。
私はそれが、おうち英語を長く続けるための一番の近道だと思っています。